【自分好みの日本酒を愉しむ】原料と製法が同じ日本酒は、同じ味わい?【ごぞうの例】

2018年1月5日

こんにちは。

金沢の料理屋四代目、金沢の料亭の愉しみ方コンシェルの山縣 秀行(@kotobukiya_yama)です!

ちょうど面白いお酒を見つけたので、ちょっとだけ、前回の記事の続きのようなお話。

こちらの日本酒『金澤地わもん・ごぞう』

金沢の5つの酒蔵(厳密には、野々市市と津幡町の酒蔵さんも含む)が、同じ酒米と同じ酵母を使って、同時期に作ったお酒になります。

今回、5種類のうち、中村酒造さん製と武内酒造店さん製を購入して飲み比べてみました。

あえて、この2本を選んだのは、酒米、酵母はもちろん、精米歩合も、アルコール度数もまったく同じの純米吟醸酒だったから。

特定名称:純米吟醸

酒米:五百万石

酵母:金沢酵母

精米歩合:60%(40%酒米を削っている)

アルコール度数:16度

と、原料、製法、アルコール度数とすべて一緒。

つまり、この情報だけだと、まったく同じお酒になるような気がするのですが、ここが日本酒の面白いけど、難しいところ。

実際、飲んでみると、驚くほど香りも味も違うんです。

僕の感覚では、中村酒造さん製(赤)は、香りはあまり強くなく、味わいは、やや甘みが来たあとに、苦味と辛味が最後に残る感じ

竹内酒造店さん製(青)は、少し色味があり、フルーティな香りがたち、味わいは、最初にやや強めの甘みがやってきて、後味はすっきりしています

考えてみると、酒蔵ごとの仕込み水が違うし、杜氏さんの考え方によって、酒づくりの各工程のやり方や期間も違うだろうし、それによって、味わいが変わって当然ですよね。

まさに、前回の記事に書いたように、「純米吟醸」というだけでは、まったくそのお酒の味わいを伺い知ることができないということ。

更にいえば、原材料からも、判断するのは難しいということになります。

五百万石という酒米製だと、こういう香り、こういう味、だということは言えないってことです。

少なくとも、僕は、このラベルの情報だけでは、果たしてどっちが好みの味わいなのかを判別する術を持ちません。

では、どうすれば、自分好みの日本酒を選ぶことができるのか。

更に検証を進めてみます。